2022年03月08日 ~鉄釉/銹釉~
-テーマを決めて「古伊万里」についてお勉強-
・古伊万里の豆知識 ~鉄釉/銹釉~
<konabe_ruriのインスタグラムから一部転用>
■古伊万里
江戸時代の初めに日本で最初の磁器が
九州西部の肥前地方で生まれました
これを肥前磁器という
北前船に舶載された肥前磁器は
出荷港の名を取って伊万里焼と呼ばれる
江戸時代の伊万里焼は
古い伊万里「古伊万里」と呼ぶ
明治になり肥前地方に鉄道が走り
有田にも駅が出来ると
出荷地が「有田駅」へと替わり
「有田焼」と呼ばれるようになっていった
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肥前磁器を分類する場合
最も基本となるのは釉薬である
・釉が白く見えるものを「白磁」
・緑色や青く見えるものを「青磁」
・茶色やチョコレート色に見えるものを「鉄釉」
などと呼んでいる。それに加えて釉薬の下に
別の金属物質で文様を表したものを
「染付」や「辰砂」として区分
さらに釉の上に色絵具で文様を描き
再び焼いて文様を表したものを「色絵」と分類
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★本日の豆知識★
■銹釉
鉄釉は、中国・漢時代の1世紀に
南部の浙江省で開発され
3〜4世紀に発達し晩唐の9世紀には
鉄釉陶は庶民のやきものとして量産され
南宋・元時代には建窯が天目を完成させた
肥前では陶器の唐津焼が
江戸初期から鉄釉を碗や擂鉢などに用いた
続いて
磁器の伊万里焼も1630年代頃から
碗などに鉄釉を用い始める
鉄釉と透明釉を半身替わりにするものや
部分的に鉄釉をほどこすものも多い
また成分ではなく
釉薬の色で黄釉・飴釉・褐釉・黒釉と呼んだり
特徴的な茶碗の「天目」に用いられた為
天目釉と呼ばれることもある
−九州陶磁文化館「古伊万里の見方」を参考−
私たち夫婦は特に
「銹釉」「瑠璃釉」が大好きです
それは毎年作っている
オリジナルカレンダーを見ると一目瞭然
この度掲載している写真は
殆どが
今までのカレンダーより使用しております
今回はその中より
作行が違うものを何点かチョイスしてみました