2022年03月09日 ~瑠璃釉~
-テーマを決めて「古伊万里」についてお勉強-
・古伊万里の豆知識 ~瑠璃釉~
<konabe_ruriのインスタグラムから一部転用>
■古伊万里
江戸時代の初めに日本で最初の磁器が
九州西部の肥前地方で生まれました
これを肥前磁器という
北前船に舶載された肥前磁器は
出荷港の名を取って伊万里焼と呼ばれる
江戸時代の伊万里焼は
古い伊万里「古伊万里」と呼ぶ
明治になり肥前地方に鉄道が走り
有田にも駅が出来ると
出荷地が「有田駅」へと替わり
「有田焼」と呼ばれるようになっていった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
肥前磁器を分類する場合
最も基本となるのは釉薬である
・釉が白く見えるものを「白磁」
・緑色や青く見えるものを「青磁」
・茶色やチョコレート色に見えるものを「鉄釉」
などと呼んでいる。それに加えて釉薬の下に
別の金属物質で文様を表したものを
「染付」や「辰砂」として区分
さらに釉の上に色絵具で文様を描き
再び焼いて文様を表したものを「色絵」と分類
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★本日の豆知識★
■瑠璃釉
中国では「藍釉(らんゆう)」と呼び
瑠璃釉は日本名
瑠璃釉のうち藍色の薄いものを特に
「薄瑠璃釉 (うするりゆう)」と呼ぶ
肥前磁器では草創期の1637年以前の窯で
瑠璃釉が作られている
瑠璃釉と透明釉を
内外に掛け分けた磁器や瑠璃釉の下に
呉須で青い文様を描いたものが有る
1650年代頃から藍色の薄い"薄瑠璃釉"が
加わり、一般流通品とは異なる
献上・贈答として作られた「鍋島焼」も
瑠璃釉・薄瑠璃釉共に用い
より洗練された磁器を生み出した
17世紀中葉以降には
青磁釉・黄釉・白磁釉と組み合わせた
高火度多彩釉の文様表現に用いられる事も
有った
17世紀後半には
金泥・銀泥で絵付けしたものが焼かれるが
1670年代頃には行われなくなるが
18世紀以後瑠璃釉金彩がさかんになる
-九州陶磁文化館「古伊万里の見方」を参考-
私たち夫婦は特に
「銹釉」「瑠璃釉」が大好きです
それは毎年作っている
オリジナルカレンダーを見ると一目瞭然
この度掲載している写真は
殆どが
今までのカレンダーより使用しております…
今回はその中より
作行が違うものを何点かチョイスしてみました